こんにちは! 自立支援センター目黒寮、指導員の山口です。

 

さっそくですが、みなさんは『七五三現象』という言葉をご存知でしょうか。
就職して3年以内に、「中卒の7割、高卒の5割、大卒の3割が離職すること」を指しています。
この離職比率が注目され始めたのは、1990年代前半頃からと言われており、現在この比率は「6・4・3」に下がったとも言われていますが、若年者の高離職率は現在も続いています。

これはいったいどうしてなのでしょうか?
若年者の離職率が高い背景には、「今の若者は甘えている」「我慢を知らない」「若者側に問題があるのでは」と考える人もいるのではないかと思われます。
しかしながら、『企業側の受け入れ』や『社員の教育体制』にも高離職率の原因が潜んでいるとも考えられます。

昨今、『ブラック企業』や『名ばかり社員」』といった言葉を耳にするようになり、就職活動中に思い描いていた理想と、就職後の現実とのギャップに面食らう若者は多いのです。
ある程度の社会経験があれば、自分の中で上手に課題をクリアしていくこともできますが、社会に出たての若者ではなかなか上手く問題を処理することができません。
そのギャップに耐え切れず、転職を繰り返すことで、同時に働くことへの自信や意欲も失っている方もいるようです。

仕事満足度が低ければ低いほど早期離職に結びつく可能性が高まります。
職場では「社員の仕事満足度」をいかに上げていくかが早期離職防止に有効であると考えられ、また求職者側に対する『セーフティーネットの充実』や『中途採用の拡充』は必須と考えます。

【自立支援センター目黒寮における就労支援】

目黒寮においても、働くことに不安を感じている若者は多く「どんな仕事をすればいいのか分からない」や「仕事を長く続けるビジョンが持てない」といった声をよく聞きます。
目黒寮の中でも、就労に向けた支援と就職後の就労継続支援を行っておりますが、抱えている様々な不安から就職に結びつかず、就職をしたとしても早期退職に至ってしまうケースもあります。
では、具体的にどのような支援施策がこれから必要となってくるのでしょうか?

【ソーシャルビジネス】

目黒寮は行政の施策によって運営されていますが、ソーシャルビジネスとは、「ビジネスで社会課題を解決する取り組みのこと」を指し、行政とは違ったアプローチで社会福祉を行っています。

2017年12月20日(水)に、以前からご縁のある『ボーダレス・ジャパン株式会社』が主催する、転職・就職活動を考えている若者向け就労支援「ステップ就職の説明会」に私と目黒寮の米澤主任で参加してきました!



ボーダレス・ジャパン市ケ谷オフィスにて
左から 目黒寮:米澤主任、ボーダレス・ジャパン:髙橋部長、山口



説明会では、サービスの利用方法やユーザーの声、提携している“神企業”の企業紹介等、様々なお話を伺うことが出来ました。

~ステップ就職とは~
企業と若者の就職ミスマッチをなくす人材紹介サービスのこと。
ステップ就職では、若者をいきなり企業に就職をさせるのではなく「やってみないと分からない」や「失敗したらやり直せばいい」をコンセプトに、就職パートナーとの個別相談会や企業見学ツアー等を終えた後に、最大6ヵ月のプレ就職を実施します。
この期間を設けることで、企業側と若者側が「お互いが適性を判断できミスマッチをなくすことができる」というものです。

~神企業とは~
即戦力として働ける人材を求める企業が多い中、若者を大切な存在として尊重し長い目で育ててくれる会社のことを、ステップ就職では“神企業”と呼んでいます。

【福祉とビジネスのマッチング!? 私の思い】
自立支援センターの支援期間は6ヵ月間です。この短い期間の中で就職し、アパート契約のためのお金を貯めて就労自立しなければなりません。
そのためには自身の強い意志や目標も必要ですが、本人は「どんなことに興味があるのか」や「どんな仕事ならば続けていけるのか」などの本人の状況を見極めることも必要です。そして、トライ&エラーを繰り返しながら、二人三脚で仕事を見つけていけるような支援をしていかなければならないと改めて思いました。


入居者に『ステップ就職』の説明をしている私です。
~目黒寮の相談室にて~




自立支援センター目黒寮では、様々な社会資源を活用した多様な支援プランを入居者さんへ提供していきます。また、本人の特性や強みなどが発見・発揮できる適切な社会資源に繋ぎ、福祉関係機関のみならず他分野を含めた社会資源との積極的な関係作りに努めてまいります。
自立支援センター目黒寮
指導員  山口 敦史