大田区新井宿老人いこいの家 館長の羽田です。

「福祉とは何?」

というテーマで、大田区内の小学校で『夏休みわくわくスクール「福祉体験教室」』の講師をさせてもらいました!

小学生を対象に講師をするなんて初めてのことで、2ヶ月前から準備をしていたのですが、実際子供たちに向けてどんな風に『福祉』を伝えるか・・・

いつもは、高齢者が対象のポールウォーキングの講師だったり、体操の講師だったり、人前で話しをするのは慣れているつもりでしたが・・・
今回は子供たちが対象で、何だかいつもとは違って緊張してしまいました。

さて、講座の内容を少しお話しすると、
子供たちにわかりやすく『福祉』という言葉の意味を説明しながら、『しあわせ』についても話をしました。

子供たちの反応は・・・
なんと・・・
真剣な顔で私の『福祉』と『しあわせ』の話に耳を傾けてくれ、とても嬉しい瞬間でした!!



話の後は、やはり身をもって体験することが、理解につながります。
さぁ~、高齢者疑似体験のはじまりで~す。
今回用意したのは
○ 高齢者疑似体験セット(浦島太郎セット)
両腕・両足に重りの入ったサポーターを付けることで、手足を上げたり曲げたりしにくくなり、眼鏡をかけることで白内障のようにかすみ、見えにくくなります。そうした身体機能の低下を体感し、高齢者の心理状態を想像することができます。想像することで高齢者の方の不便さや大変さを少しでも感じたのではないでしょうか。
○ 白杖
視覚以外からの情報収集をすることで活動が行えることを体感。移動などを行うための声かけや情報の伝え方(誘導法)を体験ができます。視覚障がいとは、情報障がいの一種であることも理解できます。缶ジュース・シャンプーなどのユニバーサルデザインに触れることで日常場面を連想しやすいかもしれませんね。
○ 車いす
車いすを利用している人の気持ちを察することができます。車いすを利用している人がどのような不便さ、不安感を味わっているかを具体的に体験。介助者の役割を理解しながら、車いすを利用している人に対し、適切な介助の方法を学びました。
○ 点字器
片面書きの点字盤で、メモ帳代わりとして使うのには大変便利な道具です。いろいろな行数サイズがあり、目的によって選択できます。はがき用の点字器は縦横どちらの書き方もできて便利です。最近はカラフルなものも登場し、点字を体験したい方にはこのサイズがおすすめです。

大田区社会福祉協議会さんより『浦島太郎セット』をお借りし、子供たちは楽しそうに、高齢者疑似体験・白杖体験・車いす体験をしました。やはり、楽しみながら学ぶのが一番ですね!


アイマスクを着用し、白杖で障害物やちょっとした段差を認識するのは、たいへんです。介助者の体験も同時に行う事で、より学びが広くなります。


最後に、みんなで点字器を使い自分の名刺を作りました。女の子たちは、ラメシールなどを付けて、デコレーションして、とってもかわいい仕上がりになりました。お見せできないのが残念です!

最後のアンケートには、子どもたちが感じとった『福祉』『しあわせ』について色んな感想を書いてくれました。
アンケートの一部をご紹介さていただきます。
 身体が自由に動けることは幸せなことだと気が付きました
 何か困っている人を見かけたら手助けしたい
 車いすの人がいたら通りやすいように道を開ける
など、子供たちなりのとても優しい気持ちの言葉がたくさんありました。


今回、大田区内の小学校のPTAの方から講師依頼をいただき、地域の子供たちに向けて『福祉について』のお話をすることができました。
小学生の皆さんは、楽しみながらも「歩きにくい」「車いすに乗ると少し怖い」などと高齢者の気持ちを感じ取っていました。最後に一緒に体験したことを振り返り、「お年寄りに優しくしようと思った」などと感想を言う子供たちもいました。小学生と関わることで、お互いに身近な存在として交流が図れたと感じています。

子供たちが今回体験したことで感じたこと、家族・友達・高齢者・障がい者に対して、「今日から自分は何ができるのかを考えてくれるといいなぁ~」と思う一日、そしてとても有意義な時間でした。

今後もこういう機会があれば、もっともっとたくさんの子供たちと交流を深めながら『福祉』についてお話しをする場をつくっていきたいですね。

新井宿老人いこいの家
館長  羽田 恭子